名義変更をせずにバイクに乗り続けるとどうなる?
知人や家族のバイクを譲り受けたり、個人売買でバイクを手に入れたという方も多いのではないでしょうか?
ただここでひとつだけ注意したいのは『そのバイクちゃんと名義変更していますか?』ということ。名義変更をせずにバイクを乗り続けているという方って結構多いんです。
実際に処罰されるわけではないし法律違反というわけではないから大丈夫でしょ?なんて思っていませんか?
バイクの名義変更を行わないのって実はめちゃくちゃ危険な事なんです。
ここではバイクの名義変更の必要性と起き得るトラブルについて紹介したいと思います。
名義変更をせずに乗り続けるのは違反?罰金?
バイクを名義変更せずに乗り続けた場合に気になるのは法律的に問題があるのかどうなのか?ということですよね?バイクの名義変更を行わずに乗り続けた場合ですが、実際のところ処罰を受けてしまうということはほぼありません。
じゃあわざわざ面倒な名義変更なんてする必要ないんじゃ…と思ってしまいそうですが、思わぬトラブルに巻き込まれてしまう可能性があるため注意が必要です。
実際に国土交通省はこういったチラシを作成して名義変更を行うように推奨しています。
引越しで住所が変わったら変更登録手続き、譲渡等によって所有者が変わったら移転登録手続きが必要。それらの手続きを行わなかったら罰金刑に処される場合あり!と書かれています。
しかし、罰金刑に処されるということは実際のところほとんどありませんが、保険関係のトラブルや事故などによるトラブルに巻き込まれてしまう可能性があるんです。わずか10分程度の手続きさえ行っていればこんな目に合わなかった…っていうことにもなりかねないのでバイクの名義変更は必ず譲り受けてすぐに行うようにしましょう。
名義変更をしないと起き得るトラブルと実例
名義変更を行わなかったせいで起き得るトラブルの実例をいくつか紹介してみます。決して特別な事例ではなく誰にでも起き得るものなので注意してください。
事故の責任があなたに…
友達にバイクを売ったけど名義変更を行わずにいた結果、事故の責任がすべてあなたが背負ってしまうこともあります。保険会社はバイクの所有者が新しく変わったらすぐに変更手続きを行わなければならないという決まりになっています。
手続き的には、車検証のコピーに現在手続き中と一筆入れ名義変更を行っているという旨の内容を保険会社に提出する必要がありますが、これをずっと放置してしまっていると自動的に保険の契約における車両所有者を現在バイクに乗っている友達ではなく、全所有者のあなたに強制的に書き換えを行われてしまうんです。つまり、友達が大きな事故などを起こして歩行者を轢いてしまったりした場合…。
そうです。バイクを運転すらしていなかったあなたがこの事故の責任をとらなくてはなりません。
盗難トラブルで罰金刑に…
自分がずっと欲しかったバイクを個人売買でやっと手に入れたけど、廃車手続きを相手がしてくれなかったからそのまま乗り続けている…なんて方ももしかしたらいるかもしれません。ではここで、あなたのバイクが盗難被害にあったとしましょう。
あくまで例えばの話。大切なバイクが盗まれてしまったなんて考えるだけで悲しくなってしまいますよね?無事に見つかるように毎日い乗り続けるはずです。そんなあなたの願いが届いたのか、窃盗グループによって盗難されてしまったバイクが警察によって無事に発見されて一件落着…!!と思いきやそうではありません。バイクは警察によって持ち主に返還されることになりますが、持ち主っていったい誰のことなんでしょうか?
バイクを買って大切に乗り続けた自分のこと?そうではありません。真の所有者は名義変更を行わなかった前の所有者。あなたはバイクの持ち主でもなんでもありません。公的に手続きをされていないのでそれは当然ですよね?
警察へ事情を説明しても真の所有者だということを証明することは難しいので証拠をいくつも提出しなくてはならずかなりの時間がかかってしまうことになります。しかも、国土交通省に対して名義変更をしていません!と公にしてしまっていることから罰金刑を求められる可能性もあるので注意が必要です。
税金トラブルにも要注意!
バイクの名義変更を行っていなかったことによって起きるトラブルの中で最も多いのがこの税金トラブルです。バイクの名義変更を滞りなく行っていれば税金の請求は新所有者の元へ行くますが、名義変更を行っていなかった場合には、いつまでたっても前の所有者に請求がいってしまうことになります。
税金を納めていないと車検証の発行ができないばかりでなく突然銀行の口座を差し押さえられたり、多額の遅延金を請求されたりすることもあるので危険。
バイクの名義変更などは新しいバイクの持ちが行う場合がほとんどですが、わずか10分程度で終わる名義変更の手続きを行わなかったが故に大きなトラブルに巻き込まれてしまうこともあるのでできるだけ早く名義変更を行うようにしましょう。