【2020年度決定版】125ccバイクの維持費を徹底比較!【原付二種】

 

「スズキ アドレスVシリーズ」などの大ヒットにより、51~125ccの「原付2種」クラスのバイクは維持費がもっとも経済的でコスパに優れていることが広く知られるようになりました。

 

しかし、「そうは言っても、具体的な比較例がないと今一つピンとこないよなぁ…」なんて思っておられる方も案外多いのではないでしょうか?

 

そこで今回は、これまで9台のバイクを乗り継いできた管理人が、実体験を元に各クラスの維持費と徹底比較!

 

125ccバイクは本当に維持費が優れているのか、詳しく検証させて頂きます!

 

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まずは比較対象となる各車両をからご紹介させて頂きます。

 

  • ~50cc(原付1種)「ヤマハ スーパーJOG-ZR」
  • 51~90cc(原付2種甲種)「スズキ アドレスV110」
  • 91~125cc(原付2種乙種)「ホンダ モンキーZ50J型」(※ボアアップキットで88ccの原付2種登録済み)
  • 126~250cc(軽二輪)「カワサキ Ninja(ニンジャ)250」
  • 251~400cc(小型二輪)「ヤマハ XJR400R」
  • 401cc以上(小型二輪)「ホンダ CB1000SF」

 

※原付2種区分には91cc~125ccまでの「甲種」と、51cc~90ccまでの「乙種」があり、年度毎に支払い義務が発生する「軽自動車税」に差があります。

 

125ccバイクの維持費はこんなに安い!その①・まずは自動車重量税から!

 

バイクを購入した際、どなたでも例外なく課せられる義務が「自動車重量税」です。

 

これは法で定められているものですので、何人たりとも支払いを免れることは出来ません。

 

以下が比較参考図となります。

 

排気量 自動車重量税
~50cc 免税(0円)
51~90cc 免税(0円)
91~125cc 免税(0円)
126~250cc 4900円(新車登録時)
251cc~

5700円/36ヵ月(新車登録時)
3800円/24ヵ月(車検時・初年度~12年まで)
4400円/24ヵ月(新車登録から13年超)
5000円/24ヵ月(新車登録から18年超)

 

126~250ccまでの軽二輪クラスは新車登録時一回のみとは言え、決して安くない負担であることがお分かり頂けるかと思います。

 

これが251cc以上の小型二輪クラスになった場合、「新車登録時」「車検時」と定期的に支払う義務が生じるため、この「自動車重量税」だけでも非常に大きな差が発生してしまいます。

 

125ccバイクの維持費はこんなに安い!その②・毎年納める軽自動車税!

 

次に支払い義務が生じる税金は毎年5月頃に郵送で請求書が送られてくる「軽自動車税」です。

 

「自動車重量税」だけでも正直うっとうしい限りですが、これも納税の義務がある以上、「軽自動車税」は必ず支払わなければならない項目のひとつです。

 

排気量 軽自動車税
~50cc 2000円
51cc~90cc 2000円
91cc~125cc 2400円
126cc~250cc 3600円
251cc~ 6000円

 

こうして見ると一目瞭然ですが、最安値と最高値を比較すると3倍近い差がつけられているのがお分かり頂けるかと思います。

 

こんなせせこましい徴収しているから若者のバイク・車離れが進んでしまうと思うのですが、安陪首相はもう少しその辺を何とかしてください。支持率絶対上がりますよ?

 

125ccバイクの維持費はこんなに安い!その③・毎年納める軽自動車税!

 

続けての項目は、全ての自動車・バイクに加入が義務付けられている「自賠責保険」です。

 

これは有効期限切れ(無保険状態)乗っていた場合、重い罰則が課せられるため、税金同様必ず支払う必要がある重要ポイントです。

 

2017年1月19日に金融庁で行われた「第136回・第137回自動車損害賠償責任保険審議会」の結果により、来年度からは自賠責保険料の値下げが決定しました。

 

(参考URL・http://www.car-hokengd.com/auto-liability-insurance/price/

 

そのため、分かりやすいように2017年度以降(平成29年4月1日以降)の自賠責保険料で算出させて頂きます。

 

排気量 自賠責保険料
~50cc 5280円(24ヵ月)
51cc~90cc 5280円(24ヵ月)
91cc~125cc 5280円(24ヵ月)
126cc~250cc 12220円(24ヵ月)
251cc~ 11520円(24ヵ月)

 

今回の審議で自動車も含め平均6.9%に値下げとなるようですが、やはり大きな痛手となることは変わらず、原付1種・2種と比べ軽二輪・小型二輪クラスは2倍以上の価格差となっています。

 

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125ccバイクの維持費はこんなに安い!その④・塵も積もれば山となるガソリン代!

 

ここでようやくバイクを走らせるために必要なアレのお話に入らせて頂きます。

 

そうです、あなたのお財布から羽根を生やして飛んでいってしまう「ガソリン代」のことです。

 

管理人は現在、「スズキ アドレスV110」を毎日の通勤に使用しており、先ほどチェックしてみたところ、1年間での走行距離は約7,270kmとなっていました。(※年間出勤日数249日×1日の往復距離30kmで換算。)

 

この記録を元に、昨日給油したレギュラーガソリン1リットル117円と、これまでの愛車で高速道路を使わなかった場合の平均燃費で計算させて頂きたいと思います。

 

それでは以下の比較表をどうぞ。

 

排気量 車種名 リッター平均 7270kmのガソリン代
~50cc スーパーJOGZR 31.12km/L 27333円
51cc~90cc モンキーボアアップ 37.83km/L 22485円
91cc~125cc アドレスV110 45.08km/L 18868円
126cc~250cc Ninja250 26.93km/L 31585円
251cc~400cc XJR400 19.62km/L 43353円
401cc~ CB1000SF 13.46km/L 63194円

 

原付1種(50cc)スクーターである「ヤマハ スーパーJOG-ZR」は燃費性能があまり良くない2ストであったため、このような結果となってしまいました。

 

また、「ホンダ モンキーZ50J型」は88ccにボアアップした原付2種乙種登録(51~90cc)のため、燃費が下がってしまったことが原因ですが、こうして比較してみると125cc4ストスクーターの「スズキアドレスV110」が1位となってしまいました。

 

もっとも燃費の悪かった401cc以上の「ホンダ CB1000SF」と比較すると、3倍以上もの大差がついてしまっていることが一目瞭然ですね。

 

125ccバイクの維持費はこんなに安い!その⑤・2年に1度の手痛い出費「車検費用!」

 

251cc以上のバイクを所有されている方にとって、もっとも高額な出費を強いられるのが2年に1度の「車検費用」です。

 

これはブレーキパッドやオイル交換、ウインカー・ヘッドライトなどの玉切れなど、車検前整備の状況で大きく変化します。

 

今回はそういった余分な出費は抜きにして、管理人が勤めていたショップで最安値価格を元に記載させて頂きます。(※内訳は車検費用+消費税10%+印紙代1,200円)

 

車種名 排気量 車検費用
スーパーJOGZR ~50cc 0円
モンキーボアアップ 51cc~90cc 0円
アドレスV110 91cc~125cc 0円
Ninja250 126cc~250cc 0円
XJR400R 251cc~400cc 30900円
CB1000SF 401cc~ 38600円

 

原付1種(50cc)・原付2種(51~125cc)・軽二輪(126~250cc)は車検不要のため当然0円ですが、最安値でも3万円以上の大きな出費となっています。

 

これまで管理人のお財布から消えていった「ゆきちけん」のことを考えると少し頭痛がしてきました…。

 

必要最低限の項目で合計金額を比較!果たして125ccバイクの維持費は?

 

以上、バイクを所有するために最低限度必要となる出費別で比較を行わせて頂きました。

 

最後に、これまでの全ての項目の合計金額を計算してみたいと思います。条件は以下の通りです。

 

  • 自賠責保険は12ヶ月で一律記載(24ヶ月分の50%換算)
  • 車検費用に関しても50%で1年あたりの金額換算

 

それでは比較結果をご覧ください。

 

  ~50cc 51cc~90cc 91~125cc
自賠責保険 2640円 2640円 2640円
軽自動車税 2000円 2000円 2400円
自動車重量税 0円 0円 0円
ガソリン代 27333円 22485円 18868円
車検費用 0円 0円 0円
合計金額 31973円 27125円 23908円
  126~250cc 251cc~400cc 401cc~
自賠責保険 6110円 5760円 5760円
軽自動車税 3600円 6000円 6000円
自動車重量税 4900円 5700円 5700円
ガソリン代 31585円 43353円 63194円
車検費用 0円 15450円 19300円
合計金額 46195円 76263円 99954円

 

50ccの原付1種スクーターが燃費の悪い2ストエンジン車であったことにもよりますが、結果的にはなんと91~125ccの原付2種甲種登録の「スズキ アドレスV125」が最安値となりました。

 

もっとも高かった「ホンダ CB1000SF」と比較するとその差は7万円以上の差がついてしまっています。

 

これが1年単位のものであり、オイル・プラグ・ブレーキパッド・タイヤといった消耗品の交換や、任意保険への加入を組み込めば簡単に年間10万円以上の差がついてしまう計算になります。

 

現在新車で購入可能な2種スクーターに90cc以下のモデルがないことを考えると、125ccの原付2種バイクがもっとも優れていることが改めて判明しました。

 

125ccバイクの維持費まとめ! あなたならどうする?

 

管理人の所有していた過去の愛車データを元に125ccバイクの維持費を検証させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか?

 

結論としては「125ccバイク(原付2種バイク)は本当に維持費最強」でした。

 

任意保険や消耗品の交換費用などを含めると、これ以上の差がついてしまうわけですから、それこそ1年で中古のバイクが買えてしまう計算になってしまいます。

 

毎年10万円以上のお小遣いが出来たとしたら、あなたなら何に使いますか?

 

現在複数のバイクを所有されている方で、乗っていないバイクがあるのであれば、3月末までに売却して税金の支払いをパスしてしまうのもひとつの選択肢と言えそうですね。

 

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